家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

今年4月に断熱等級「5」が新設され

10月には「6・7」も導入される予定

住宅のエネルギー収支を抑えるには、

そもそもの躯体の

省エネ性能を高める必要があります。

省エネ性能は

4段階の断熱等性能等級(断熱等級)で表され、

次世代省エネ基準を満たす性能は

最高位の等級4で一括りとされていましたが、

今年4月からはZEH水準以上を表す

等級5が新設されました。

大手ハウスメーカーのSハウスでは

これに対応し、

今年4月から戸建て住宅・賃貸住宅において、

断熱等級5及び

一次エネルギー消費量等級6の

仕様を標準化しています。

戸建て住宅と賃貸住宅を合わせて

年間1万棟超を供給する同社が、

現行の最上位の省エネ仕様を

標準化したことはおおきなことではありますが、

供給規模は小さくても、

すでにそれを超える省エネ仕様の

住宅しか建てていないという

ビルダー・工務店も

全国に少なからず存在します。

そのようなビルダー・工務店から見れば、

全国トップのハウスメーカーが

このレベルの基準を今まで

標準化していなかったことは、

少し遅いと感じていることもあります。

国土交通省と消費者庁では、

断熱等級5よりもさらに上位の

等級として6、7を新設し、

今年10月1日から

施行することを告示しました。

等級6は

暖冷房の一次エネルギー消費量を

概ね30%削減するHEAT20・G2相当、

等級7は

概ね40%削減できる

HEAT20・G3相当の性能が基準となります。

ZEH基準を上回る断熱等級が、

さらに細分化されるということです。

断熱等級が

7段階に分かれるということは、

これまで最高等級だった4は

ちょうどその真ん中に

位置することになるわけです。

断熱等級5~7を標準化して

それを自社の強みとして

訴求する住宅会社が増えれば、

一般消費者から見ると、

それまでは最高等級だった

断熱等級4は、

ちょうど真ん中の

「当たり前の性能」

と捉える可能性があります。

上位の等級が設けられたからには、

より高い性能を目指して

他社との差別化のポイントとする

考え方もありますが、

断熱性能を高めると

部材のコスト及び販売価格も

上げることとなります。

一方で、

普通に暮らすには十分な性能を確保し、

コストとのバランスで選んでもらう

という考え方もあるでしょう。

消費者がどちらの考え方を選び、

自社がどちらの客層消費者を

ターゲットとするかにもよりますが、

少なくとも、

7段階の断熱特級の

真ん中の等級4の性能を

確保しておかないと、

消費者から家づくりの候補から

外されてしまう可能性はあるということです。

断熱等級の新設は、

ZEH普及でハウスメーカーに後れを取る

ビルダー・工務店が性能を

高めるきっかけになりそうです。

もっともハウスメーカーよりすでに

上位基準を標準としている家を提供している

ビルダー・工務店はたくさんあります。

本日はこれまでです。

エヌ・アクションからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。