家づくりこぼれ話!

こんにちは 
建物と土地とお金のプロ菅原です。

玄関という文化


玄妙なるところへの関門


玄関のもともとの意味は、
「玄妙なところへの関門」
とされています。

また、
玄関に対する考え方は、
西洋と日本では大きく違うようです。

家の玄関を、
私たちはどのように
使いこなせば良いのでしょうか。

世俗の不浄を落とす
家の外は、いわゆる社会という
パブリックの場です。

社会に出れば、
いろいろと嫌こともあり、

これらの不浄を家庭の中に
持ち込んでは幸せな家庭が
危うくなりかねません。

茶室のつくり教えられることは、
「玄妙なるところ」とは、

自分の家庭であり
自分自身ということです。

しかし、
世俗をぬぐい落すことは
思うほど簡単なことでもありません。

だからこそ、
待合~路地~にじり口と
重ねる必要もありました。

門扉をカタリと開けたとき、
アプローチにある
袖擦りの枝にさらりと触れたとき、

玄関扉を一歩退いて開けたとき、


すべてが気持ちを切替えるための
きっかけになります。

そして、
靴を脱いで上がり框に
足をかけたときには、

世間の不浄は振り落として
家庭の一員として
生まれ変わります。

それは、
今の家でもできることですが、

たとえば、
ちょっとだけ玄関周りを
リフォームするだけでも、
気持ちが変わるかもしれません。

できることであれば、
世俗とは一線引いた、
気持ちを切替えた世界を
持ちたいものです。

なかなか適わないものですが、
いま住んでいる住まいにも、

気持ちの「切替え」ができれば
その願いを果たすことができます。

その装置が玄関です。

そして、
家を使って人生を
豊かにすることができるのです。

本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。