家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

不変の中の変化

能登地震により

土地が隆起して海岸線の風景が

変わるという、

千年に一度の出来事を

目の当たりにしました。

目の前に見えている

山々の風景は、

地殻変動や風雨によって

形成されてきたものですが、

私たちには、

一見して不変のように見えます。

でも、考えてみれば

現実に山に生える木々は

常に新たな成長と更新を

繰り返しています。

逆に、

千年を超える木は

ほとんどありません。

それどころか、

若い木々が

ほとんどであるようにも見えます。

不変の山の風景と

思い込んでいる中に、

とんでもない数の変化が

埋もれているのです。

家の中にも、

似たような変化を受け入れる

不変があります。

たとえば、

キッチンは家族の食事を支える

大切な場所であり、

その基本的な構造は

それほど変わりません。

しかし、

食材や料理方法は

常に変化しています。

また、

家族構成が変われば、

調理方法も変わります。

そして、

食器類や機器も変わってゆきます。

さらに不思議なもので、

多少は不便と感じる動線なども、

日常的に使う人が

慣れてしまえば、

それがベストになります。

いたずらに効率を高めようと

配置の変更などをすると、

使いにくさを

感じることさえあります。

安定していて安心感を覚える

風景や暮らしている場所も、

じつは不変のものではなく、

たくさんの変化を

内在しているものです。

また、

逆に変化があるからこそ、

不変であることを維持できると

考えることもできます。

山の風景も、

キッチンの使い方も、

変化がなければ存在しえません。

同じ樹木が生え続けていたら、

やがて本数は減り、

おそらく緑は絶えて

見られなくなってしまうでしょう。

同じものばかりを作る

キッチンであれば、

不必要なものが

邪魔に感じることになるに

違いありません。

不変のものの中にも、

自由があるから、

変化を受け入れて

楽しい豊かな命が宿るのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。