家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

小屋裏活用術

未来を生み出す空間

間取り図を眺めながら、

どんな住まい方をしようかと

想像するのは、

住まいづくりの

大きな楽しみのひとつです。

でも、

平面的なつながりは想像できても、

意外と立体的な空間は

イメージしにくいものです。

じつは家の中には、

ちょっとした高さの工夫で

活用できる空間があります。

間取りだけではわからない、

小屋裏空間の活用術を

ご案内します。

小屋裏活用のテクニック

小屋裏を活用するためには、

相応の準備が必要です。

一般的な住宅では

屋根裏の換気を取るために、

上階の天井裏で

断熱をしていることが多いのです。

当然のことながら、

小屋裏を活用するためには、

その外側を

断熱しなければなりません。

天井面で断熱するのに比べると、

屋根面で断熱する方が面積が大きく、

そのためのコストも必要です。

一方、

小屋裏活用のほうが、

省エネ的には多少有利になると

考えられます。

省エネでは、

住宅の純粋な外皮としての

壁・屋根天井・床面とサッシ部の

熱還流率の平均値が求められます。

どうしても熱性能では

弱くなるサッシ部の面積の割合が

減ることで、

家全体の平均値が

高まる可能性があるのです。

また、

小屋裏を収納空間として

使うためには、

法律上のルールもあります。

天井の高さを、

1.4m以下としなければなりません。

これを守らないと、

+1階とみなされて確認申請や

建設上の条件も大きく

変わってしまいます。

ただし、

あくまでも天井の高さとして

規定されているので、

何らかの天井を張ればすむことです。

条件を守ると、

下階面積の半分までの

小屋裏収納が認められます。

たとえば主寝室8畳と

子ども部屋6畳×2室、

廊下階段など約4畳あれば、

12畳大きさまでできます。

しかも、

この空間は全体の面積には

数えられません。

もちろん、

固定資産税の対象面積にも

含まれません。

まったく

プラスアルファの空間として

作ることができるのです。

また、

この面積内であれば、

階段を設置することも

認められるようになりました。

こうしたルールは

地域の行政によって

判断が違う場合もあるのですが、

モノの出し入れに

安全性を考えたうえで

承認の判断となっているようです。

ただし、

あくまでも収納としての空間ですので、

居住空間となりうる設備等は

認められていません。

いずれにしても

居住空間の面積を減らさずに、

大きな集中収納を作ることで、

実際の暮らしの空間も

豊かに利用することができます。

技術的、法律的な心配は

専門家に任せてでも、

屋根裏の空間を、

利用しない手はありません。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。