家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

鼻隠しの隠し技

日本の伝統的な建築物を

見上げると美しい屋根が

目に飛び込んできます。

屋根の軒先に

取り付けられた鼻隠しと、

屋根の先端にある破風の役割を

見逃せません。

鼻隠しは、

建物の軒先や垂木の先端を

守るための存在です。

雨風や紫外線などの自然の影響から

これらの部位を防護し、

建物の寿命を延ばす役割を

果たしています。

これは、

古くからの知恵として、

建物を長寿命かつ安定した状態に保つ

効果的な手段となっています。

破風は、

屋根のケラバの先端に

設けられる部材で、

同じように屋根の下部を保護し、

構造材を風雨から守ります。

破風のデザインもさまざまで、

文化や地域によって異なる

美意識が表現されています。

これらの装飾的な要素も、

時間の経過とともに劣化します。

劣化が進むと、

野地板や垂木に悪影響を及ぼす

可能性が高まります。

逆に考えれば、

鼻隠しや破風の劣化が

メンテナンスの合図となり、

適切な時期に修繕や交換を行うことを

知らせてくれているのです。

腐らせる部材があるからこそ、

腐ることを防げるのです。

そして、

これらの要素は

単なる機能的な要素だけでなく、

その美的な要素も注目に値します。

建物のデザインや

文化的なコンセプトに合わせて、

さまざまな形状や装飾が

時代の返還にも

適応してゆくのです。

建物に独自の個性を与え、

歴史や文化の流れとともに

進化する一環となっています。

伝統建築における

鼻隠しと破風は、

単なる飾りではなく、

建物の寿命と美を守る

重要な役割を果たしています。

その変化を見逃さず、

時には手を加えながら、

建物と共に歴史を紡いでいく。

この叡智は、

過去からの贈り物であり、

未来への示唆でもあります。

時代を超えて美と機能性が

融合した建築物は、

現代の高技術に頼ろうとする

私たちにヒントを

与えてくれているように思えます。

腐らない部材開発だけが、

サスティナブルではないのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。