家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

最先端の住宅技術

住まいの快適性を求めて、

日々多くの研究が

重ねられています。

その一環が、

高断熱や高気密住宅であり、

2050までの

温室効果ガス排出量実質ゼロへの

道標でもあります。

でも、

高断熱・高気密が1年を通じて

必要なわけではありません。

穏やかな春と秋には

窓を開放し、

夏には断熱以上に

遮熱が効果を発揮します。

そこで、

次のような住まいが

考えられたらどうでしょうか。

なによりも、

地上の気候の変化を受けない

地中熱を利用します。

寒い時期でも、

凍結震度の下では、

野外でも地中の水分が

凍ることはありません。

これが屋内であれば

数十センチも掘れば、

冬に暖かく、

夏に冷たい土が、

絶好の温度を提供してくれます。

この地中熱を

うまく家に取り込みます。

次に、

屋根と壁の熱の出入りは、

冬の寒さに対しては、

断熱材を増強して

熱を逃げにくくします。

それに伴い気密性も

多少向上するので、

さらに室内の温度を保てます。

その断熱材は、

冬に寒くなると自然と増え、

夏になると無くなります。

それどころか、

雨などによって蓄えられた

水分が気化することで熱量が奪われ、

冷房効果を発揮してくれます。

考えてみれば、

冬と夏では断熱の目的も変わり、

それに応じて

断熱材の負荷も変わるという、

夢のような先進の家です。

じつは縄文人が考え出した、

竪穴式住居がその答えです。

地面を掘って地下熱を利用し、

冬には屋根に雪が積もることで、

より暖かさを確保していました。

夏の過ごしやすさは

もちろんのことです。

近年でも北海道のアイヌの家(チセ)は

和人の建てた高床の近代住居よりも

格段に過ごしやすかったといいます。

高断熱・高気密は、

まだまだ途上の技術なのかもしれません。

なんといっても、

十数年と一万年という

歴史と文化の差があるからです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。