家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

日常生活に潜むリスク

火災よりも家庭内事故がリスク

火災によってなくなる人は

年間1,000人程いますが、

実は家庭内の転倒・転落事故で

亡くなる人はそれよりも多く、

2,000人程度です。

火事への備えは普段から

気を付けていると思いますが、

リスクとしてとらえると、

それほど高いとはいえないようです。

熱中症は105人、

低温に起因する死者は12万人

近年、梅雨明けになるとともに

話題となるのが熱中症です。

2015年に熱中症で

救急搬送された人は56,000人で、

1年前に比べて30%増加しています。

メディアでは、

蒸し暑い日本における暮らしの基本は

夏対応であるといわれてきたことへの

根拠として取り上げられる熱中症ですが、

実はこれが原因で

亡くなった人は、105人です。

意外に少ない印象をもちます。

熱中症で救急搬送される人は

年々増加していますが、

幸いなことに多くの人は、

病院で少し休憩されると元気を取り戻し、

それぞれの住まいに戻っています。

3割ほどは入院、

不幸にして亡くなられた人は

搬送者の0.2%となっています。

では、

これに対して冬はどうでしょうか。

この日本で低温の影響を受けて

なくなっている人は

どれくらいいると思いますか?

消費者庁の発表では、

2015年に風呂場で

亡くなった人は4,866人に上り、

10年前の1.7倍に増えています。

しかしこの数字は

救急車が到着した時に

風呂場で亡くなっていた人のみであり、

風呂場で倒れて病院に搬送された後に

亡くなった人の数は含まれていません。

これを含めると1万7,000人になるとの

推定結果の報告があります。

1万7,000人は年間の合計です。

では、

冬期に低温の影響を受けて亡くなっている人

はどのくらいいるのでしょうか。

1万人ちょっと?数千人?

実は、2015年5月に

国際的な医療専門家による

調査分析結果が報告されましたが、

その中では12万人

という数字となっています。

風呂場だけじゃない

冬季の低温を受ける場所は、

風呂場だけじゃありません。

影響を受ける症状は、

心臓発作や脳梗塞といった

血液の流れに関するもの

(循環器系疾患とよびます)

だけではないのです。

さまざまな症状によって

亡くなる人は冬季に増加します。

これらを推計すると、

わが国では12万という数値になります。

室内空気質、ダニ・カビアレルギー、熱中症、

あるいは地震や火災は起こるたびに

大きな話題となりますが、

そのリスクは低温の影響とは

比較にならないレベルだったのです。

ヒートショックという言葉が、

逆にこの低温の影響を

小さく印象付けてしまったと考えています。

寒い風呂場で倒れていた。

いかにもヒートショック

といてわかりやすい事例ですが、

私たちの日々の暮らしにおける

リスクはそれだけではないことに、

もっと広く目を向ける必要があります。

そのうえで低温のリスクを

認識することが非常に

大切なことと考えています。

本日はこれまでです。

あたらしい家づくりの教科書からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。