家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

建てる前のこだわり、

建てた後のがっかり

新しい家を買うとき、建てるときは、

いろいろなことを考えます。

敷地の場所や建物の広さ、

そしてお金のやり繰りで

頭がいっぱいになってしまいますが、

せっかくの新しい住まい。

家そのものにも満足できるように、

しっかり考えておきたいところです。

家を買った人はどんなところに

満足と不満を感じているのでしょうか。

間取り?自然光?デザイン?耐震?

などは重視してこだわって

そして満足しています。

「目に見える」項目については

はじめからこだわっていて、

住んだ後も満足しています。

気を付けないといけないのは、

満足できていない項目です。

「室内温熱環境」については、

それなりにこだわっているのですが、

最終的な満足度は

かなり落ち込んでいるのです。

また、「省エネ性能」は、

計画時の重視度が低く

満足度もかなり低くなっています。

快適で省エネの家は注文しても手に入らない!?

設計者や工務店選びがとっても大事

残念ながら、

新しい家に引っ越したからといって、

室内温熱環境や省エネ性能への

満足度は必ずしも高くないようです。

なぜ、これらへの満足度は低いのでしょう。

暖かい家・涼しい家は、

建物そのものを

しっかりつくらなければなりません。

壁や屋根・床から熱や空気が漏れないよう、

断熱・気密をしっかりとる必要があります。

建物から熱や空気が

スカスカ漏れているまま、

エアコンなどで

暖房・冷房をどんどんすれば、

どんどん電気代がかかってしまうわりに、

快適な温熱環境はできません。

設計者が建物の外皮の性能が

高くなるようにしっかり設計し、

そして大工さんが

ちゃんと性能が出るように

丁寧に施工する必要があります。

残念ながら、

すべての設計者や施工者が

ちゃんとした設計・施工が

できていないのが現実です。

プロにただ言うだけでは不十分。

ちょっと勉強して、

確実に快適で省エネな家を

手に入れたいものです。

今の家がそんなに不満じゃない人、要注意

省エネな家、技術はどんどん進化中

今の家がそんなに寒くない。

実は

そんな人が一番要注意が必要です。

今の家がとても暖かい人は

「次も暖かく」と答えます。

今の家がとても寒ければ

「次こそは絶対に暖かく」

と意識するのです。

ところが、

今の家であまり寒さを

意識していない人は、

設計プロセスの時もついつい

モチベーションが低くなりがちです。

建物そのものをよくする技術は、

ここ数年急激に進化しています。

最新の技術を生かして

キチンと設計・施工すれば、

快適性や省エネ性能を

大幅に改善することが可能です。

「今の家でもそんなに気にならないから…」

とスルーせず、

しっかり意識して、

後悔することのない

省エネで暖かい家を手に入れましょう。

室内温熱環境

暑さ・寒さは、

代謝量、着衣量、室温、表面温度、気流、湿度の

6要素のバランスによって決まる。

室温が高くても表面温度が低ければ寒く感じる。

快適な温熱環境では6要素がうまくバランスされ、

暑さも寒さも感じない。

断熱・気密

断熱とは建物の内外に熱が伝わりにくくすること。

気密とは空気が出入りしないように

建物の隙間をなくし密閉すること。

Q値・UA値が低いほど断熱性能は高く、

C値が低いほど気密性は高い。

外皮性能

外皮とは外壁・床・天井・屋根・窓・ドアなど

建物が外と接する境界のこと。

外皮性能はそれらの断熱性能のことで、

Q値やUA値で表される。

本日はこれまでです。

あたらしい家づくりの教科書からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。