家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

提案できない建築士に

図面を描かせてはいけない

セミナーでいつもお話しているのが、

ダメな営業担当者と話してはいけない

と同じように、

ダメな建築士に図面を描かせては

いけないということです。

ダメな建築士は、

ダメな営業担当者と同様、

顧客のリクエストに応えることにのみ

全力を傾けます。

「リビングは何畳くらいにしましょうか。

お子さんは2人いますから、

子ども部屋は2部屋の方がいいですか?」

などと、

必要かどうか、数をどうするか、

大きさをどうするかばかり

尋ねてくる建築士がいます。

事細かく顧客の希望をうかがい、

自分はそれに従うだけ。

建築士の目から見た、

家の根幹にかかわる提案がありません。

住宅会社によっては、

大きさや数だけ決めれば、

「トイレはここ、子ども部屋はここ」

などといった具合に設計できてしまう場合もあります。

しかし、

優れた建築士は大きさや数といった

「箱」の作り方を聞くのではなく、

これから建てる家で

家族がどのように過ごしたいのかを

丁寧に聞きます。

たとえば、

奥様の日中のタイムスケジュールや過ごし方、

ご主人が趣味に割く時間や場所、

あるいは休日に家族そろって

どのような過ごし方をするかなど、

「暮らし」の作り方を聞いてくれます。

優れた建築士は風向きにも配慮する

優れた建築士の

仕事ぶりを示す一例をあげてみましょう。

今は気象庁のホームページで、

「風配図」がみられるようになっています。

これはある特定の地点で、

どの方向から風が吹くかを示した図です。

地域の特性上、

風向きは季節によっても変わるし、

一日のうちでも変わります。

そのために、風配図は時間帯別につくられ、

月ごとの風向きが書き込まれています。

優秀な建築士であれば、この図を読み、

現地へ行って調査と測量も行ったうえで、

住宅の風通しを考えるはずです。

実際に現地へ行くのは、

周囲に建つ家の様子など、

将来変わるかもしれない条件を

確かめるためです。

たとえば、

夏場はほとんど南から風が吹くのであれば、

東西の方向に風の通り道をつくっても

風は通らないので、

南北方向にドアや窓をつけたいところです。

しかし、

実際に現地を見た結果、

隣の建物との関係など何らかの理由で、

南北方向の窓がつけられず、

東西に窓をつけざるを得ない場合もあります。

そんなとき、

風を取り込むために外側へ開く

縦辷り窓(ウイッドキャッチャー)を

採用することで風を取り込みやすくするのです。

こうした工夫は設計前に

風配図をチエックしたり

現地を見たりしているからこそできるのです。

本日はこれまでです。

トクする家づくり損する家づくり からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。