家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

なんでも聞いてくれる営業担当者は

信頼できない

コスト感覚のある営業担当者と

ない営業担当者の違い

住宅会社がよくお客様から受けるリクエストに、

間取りの変更があります。

たとえば、

「1階は、日当たりのいい右側の部屋を広く使いたい。

だからだから壁を左へ動かしてほしい」

などとおっしゃるわけです。

壁を動かすだけなら

コストは大して変わらないだろうと

思われているのです。

そこで、

「わかりました、ご要望通りにしましょう」

と即答するのは、ダメな営業担当者です。

まっとうな知識とコスト感覚を

もっている営業担当者なら、

「ちょっと待ってください」と

いったん回答を保留します。

そして、

「壁を動かすことは可能ですが、

間仕切りの位置が一階と二階でずれます。

構造上いびつになるので、

梁を太くして補強しなければなりません。

15万円くらいかかりますが、

よろしいでしょうか」

と丁寧に説明して、確認を求めるはずです。

予算には限りがあるのですから、

顧客が住宅会社がコスト感覚をきちんともって

営業を行っているか見極めなければなりません。

住宅会社のコスト感覚がよく表れるのが、

使用する建材です。

おそらく、

一般の人はほとんどご存じないでしょうが、

日本の建材は、

長さ910ミリ×1820ミリが標準です。

壁の下地材のモジュール

(畳の大きさなどに代表される建築材料の共通寸法)は、

2420ミリが標準です。

建材の寸法を全く考慮せずに

設計を依頼してしまうと、

多種多様な板を用意したり、

それらを1枚1枚カットしたり、

カットした余りを廃棄物として処理する分の

手間とコストが発生するので割高になります。

「ミリ単位で、お客さんの要望通りに設計しますよ」

という住宅会社は、

同時にその分のコストが発生することを

説明していただきたい、というのが考えです。

そのうえで、

「そこにお金をかけるかどうか」を施主に聞いたり、

「モジュールに合った寸法の方が合理的ですね」と

アドバイスをしてくれる住宅会社を

選んでほしいですね。

工期が長いところもおすすめしません、

一般の二階建て木造住宅は起工から竣工まで、

だいたい3か月といったところです。

半年以上もかかるようなら、

必ずどこかに無駄があるはずです。

工期が長くなれば、

当然、その分のコストがかさみます。

現場監督の給料ももちろん、

細かいことですが、

レンタルの仮設トイレだって置きっぱなしなので、

その分の費用がかかります。

現場経費のうち、

抑えられる部分をどう抑えるかも

大切なコスト感覚です。

工期の長さは、

仕事の丁寧さとは関係ありません。

本日はこれまでです。

トクする家づくり損する家づくり からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。