家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

数値通りの断熱性能が発揮できるか

どうかのカギは気密性にあり

性能の高い三つの条件は、

もうご承知のように

断熱性、気密性、換気に優れていることです。

施工時に生まれる隙間が

断熱性能を損なうだけに、

隙間をできるだけ減らすことが

家づくりでは重要になります。

その目安となるのが気密性です。

どれほど精密に設計・施工された住宅でも、

施工段階で細かい隙間がどうしてもできます。

完全に密閉された家というものは、

まずありえません。

隙間があまりに多くて気密性が低いと、

いくら高断熱にしても、

エネルギーのロスが大きくなってしまいます。

では、

どのくらいの隙間までなら

断熱性能が損なわれずに済むのか。

その基準となるのが、

C値(隙間相当面積)です。

C値は気密性を表す数値で、

住宅全体の隙間面積を、

延べ湯垢面積で割って計算します。

値が小さいほど、

気密性が高いことを意味します。

UA値だけでは

本当の性能はわからない

断熱性能を表すUA値は

設計図から割り出す理論値ですから、

実際に住宅を建てたときに

隙間から逃げる熱損失は、

計算に含まれていません。

細かくいうと、

屋根から逃げる熱や床下に逃げる熱、

窓や壁から逃げる熱などは、

断熱材の厚みやサッシの性能まで

含めて計算するのに、

隙間から逃げる熱損失は計算しないのです。

極端な話、

壁に大きな穴が開いて

熱がどんどん漏れている家でも、

隙間が勘案されない以上、

UA値の計算では反映されない結果が出ます。

つまり、隙間から熱はいっさい逃げない、

という前提の計算式なのです。

これはおかしいと考えます。

計算の結果、UA値が

0.87だった家があるとします。

2階建て32坪の住宅です。

ところがこの住宅には隙間が多く、

C値は5.0でした。

すると、実際のUA値は1.11という計算になるのです。

これは、風速7.9メートルという設定での計算です。

砂埃が立ったり落ち葉が舞ったりする、

そこそこ強い風です。

その環境下において、

ハガキ5枚分のもの隙間があると、

そこからどんどん熱が逃げてしまうのです。

断熱効果に影響を及ぼすことは、

いうまでもありません。

本日はこれまでです。

トクする家づくり損する家づくり からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。