家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

住宅の価値は、性能を表す数値に

注目することで見極められる

省エネ基準よりも高い基準・ZEH

現在では、

UA値よりもさらに厳しい断熱基準の一つとして、

2015年12月に経産省が打ち出した、

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準

というのがあります。

現在の省エネ基準では、

「6地域(東京など)」の

UA値は0.87とされています。

これがZEH基準になると、

0.6と厳しくなってくるのです。

ほかの地域も同様です。

どちらの基準の達成も義務ではありませんが、

国がこのような指針を示した以上、

私は

「UA値0.87は論外

最低0.6をクリアしなければならない」

と考えています。

だからこそ、

こうした基準をクリアした家を建てることができる

住宅会社を選ぶことが大事になってくるのです。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを建てるなら

ZEHビルダーがおトク

「ZEHビルダー認定制度」にも触れておきましょう。

経産省が認定する

住宅会社ごと、あるいはフランチャイズごとに、

ZEHビルダーとして登録します。

施主がゼロ・エネルギー住宅を建てるとき、

ZEHビルダー登録をしている住宅会社に

依頼して建てると、

国から補助金が出るというものです。(2021年度時点)

ZEHを推進すべく、

国として、消費者のZEHに対する信頼感を

高めようという目的の制度です。

登録していない会社だと、

どんなに素晴らしいゼロ・エネルギー住宅を建てても、

補助金は出ません。

ゼロ・エネルギー住宅を建てるなら、

ZEHビルダーに依頼したほうがおトクといえます。

専門家が提唱するより厳しい断熱基準

さらに厳しい省エネ基準として、

「HEAT20(G1、G2、G3)」があります。

これは公的なものではなく、

慶応義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授や、

近畿大学理工学部建築学科の岩前篤教授

といった住宅と健康との関連を

研究している専門家が中心になっている

「一般社団法人 

20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会(HEAT20)」

が提唱している基準です。

この法人は、

「当法人は、低環境負荷・安心安全・高品質な住宅・

建築(以下、住宅等と称す)の実現のため、

主として居住空間の温熱環境・エネルギー性能、

建築耐久性の観点から、

外皮技術をはじめとする設計・技術に関する調査研究・

技術開発と普及定着を図ることを目的とする」

(HPより)とうたっています。

HEAT20には

G1、G2、G3の三つの基準が設けられており、

厳しさの順番でいうと、

下から国の省エネ基準、ZEH基準、

HEAT20のG1、G2、G3となります。

G1、G2、G3にはそれぞれ

目指しているエネルギー消費量(暖房負荷)や室温、

暖房方法(部分間歇暖房、居室連続暖房、全館連続暖房)

などの暮らし方が設定されています。

多彩なライフスタイルの中で、

快適な住環境とエネルギー削減の

両立を実現するために

どのようなレベルを目指すのかは、

住宅会社とともに検討するのがよいでしょう。

そのためには、

各指標の説明ができる住宅会社を

選ぶ必要がありそうです。

本日はこれまでです。

トクする家づくり損する家づくり からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。