家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

家づくりは「商品」ではなく

「サービス」を買うと意識する

家を建てるには、

かつては注文住宅しかありませんでした。

予算や工法、使う材料や間取りなど、

工務店や大工さんと相談しながら

一つひとつ決めていたのです。

分譲住宅の大量の需要が生じた高度経済成長期に、

完成した状態で売られる建売住宅が増えました。

購入者は建築のプロセスを知ることなく、

車や家電、衣類などの商品と全く同じように、

完成後の姿だけ見て

売買契約を交わすようになったのです。

そこには、

スーパーで食べ物を買うのと同じように、

ちゃんとしたプロがきちんとつくったものだろうという

暗黙の信頼があります。

しかし、そうした消費者の信頼が

裏切られることは少なくありません。

2015年、基礎工事のひとつである杭打ちの

大規模なデータ偽装が発覚し、

同様の問題が全国のマンションや学校に広がりました。

事件の発端となった横浜市の高級分譲マンションは、

施工が三井住友建設。

一次下請けは日立ハイテクノロジーズ(当時)で、

実際に工事をしたのは二次下請けの旭化成建材。

この3社は業務改善命令などの行政処分を受けました。

いずれも大手企業グループに属する業者です。

マンションの売主は

三井不動産レジデンシャルでした。

その後も、

住友不動産と西松建設(2019年竣工)、

野村不動産と清水建設(2020年竣工)という、

それぞれ大手有名企業の組み合わせが手がけた

高級タワーマンションにおいても、

重大な欠陥を指摘される事案が報道されています。

住宅購入ではブランドを過信してはいけない

これらマンションを買った人たちには、

有名な会社が建てて有名な会社が売った物件だという

安心感があったに違いありません。

その分、裏切られた思いも強いことでしょう。

消費者は普通、

どんな商品であっても

有名ブランドが手がけたもののほうが

高品質だと思うものです。

しかし家を買うときに限っては、

そんな思い込みを捨てなければなりません。

家は建て方によって5つの種類に分けられます。

ひと口に「戸建て住宅」といっても、

その種類は多岐にわたります。

何を重視するかによって、

選ぶべき種類も変わってきます。

分譲戸建て住宅 → 簡便志向の人  

ハウスメーカー → ブランド志向の人

工務店ローコスト住宅 → 初期費用優先志向の人

工務店自由設計 → こだわりとコストのバランス志向の人

設計事務所オーダー住宅 → 徹底的なこだわり志向の人

スーツを買うのに、既製服もあれば、

生地から選んで採寸したとおりに仕立てる

オーダーメイドの高級服もあるのと同じです。

分譲住宅やハウスメーカーの建て売り住宅を買うときは、

完成している物件を見に行って、

間取りや壁紙の色や生活動線が

気に入るか程度の検討で契約に至るケースが

よく見受けられます。

建材や工法といったその家の品質は十分に吟味せず、

テレビでCMをよく目にするといった知名度や、

大手ハウスメーカーという

ブランドの安心感を買うわけです。

本日これまでです。

トクする家づくり損する家づくり からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。