家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

 

 

家を買うって!

 

 

たとえば、ライフステージが異なる

典型的な2つの家族の

マイホーム資金計画を見てみましょう。

 

 

例2、

 

50代半ばのご夫婦、

お子様は間もなく大学を卒業し

独立する家族の事例。

 

 

「ご夫婦共働きで世帯年収は900万円台。

大学4年生のお子様は半年後には就職で

家を出ていきます。

今の賃貸を出て、老後の住まいとして

平屋の新築を検討中です。

資金は老後にローンを抱えるのは嫌なので、

手持ちの預金をすべて使い、

全額自己資金で建てたいと考えています」。

 

 

さてこの選択はどうでしょうか。

50代も半ばを過ぎますと

老後を意識始める人は多くいます。

 

 

老後費を考えると

家賃をずっと払い続けるのは嫌なものです。

 

 

このタイミングで

平屋の新築を建てるというのは

合理的な判断だと思います。

 

 

ただ、老後といっても

今が50代ですから、

平均寿命から考えてもあと

30年以上の生活設計を

しておかないといけません。

 

 

老後を見据えた時に

できるだけバリアフリーで

高断熱仕様の家に住む

というのはいい考えですね。

 

 

ただ、

資金計画はもっと柔軟に考えてみても

よいかもしてません。

 

 

いくらローンが嫌だといっても、

これからお金が必要な老後期を迎えるのに

手持ちの預金をすべて使って

家を建てるのはどうでしょうか。

 

 

家計に手持ち現金がないという

状況はかなり不安です。

 

 

もし、あと10年以上

働くことができるのなら、

現金は手元にある程度は

置いておいて、

 

 

残額は住宅ローンを借りることを

検討してみてもいいと思います。

 

 

ローンが嫌な人に理由を聞くと、

「ローンは金利がもったいないから」

という意見は割と多くあります。

 

 

しかし今は大変な低金利です。

 

 

資産をしてみればわかりますが、

支払利息の金額はとても少なく

家計から見れば負担はしれています。

 

 

さらに今住宅ローンを組むと

「住宅ローン減税」が使えます。

 

 

所得があって所得税を支払っている人が

住宅ローンを組むと

 

 

10年にわたって(期間は見直しされています)

住宅ローン残高の1%を上限として、

支払った所得税が還付される税制です。

 

 

たとえば、年末時点の住宅ローン残高が

3000万円であれば、

最大で30万円の減税はあります。

 

 

もし住宅ローンの金利が

1%を切るくらいの水準でしたら、

場合によっては支払う利息よりも戻ってくる

還付金の方が多くなるケースすらあります。

 

 

もはやマイナス金利といってもいいでしょう。

 

 

しかも住宅ローンには

「団体信用生命保険(団信)」

という保険が付いています。

 

 

ご主人に万が一の時があったときには

保険金が下がります。

 

 

残されたご遺族が住宅ローンの支払いに

追われることはなくなります。

 

 

「団信」は万が一の時の

奥様やお子様の支えになってくれます。

 

 

しかも手元には

その後の暮らしを支える

現金も残っています。

 

 

もし手持ちの現金をすべて使って

家を建ててしまった後に

ご主人に万が一のことがあったら

当然現金はありません。

 

 

ローンを組んでから10年が経過して

ローン減税が終わったタイミングで、

 

 

どうしてもやはり

ローンは嫌だということなら、

その時点で繰り上げ返済すればいいでしょう。

 

 

いつの時でも、

さまざまなことに備えるためにも、

 

 

手元にはある程度の現金は

保有しておくべきです。

 

 

このご家族の場合はローンを組んだとしても

短期間で返済したいと考えるでしょうから、

金利が低い変動タイプでもよいでしょう。

 

 

金利が低い分早く元本返済が進みますから。

 

 

ふたつの事例はいかがだったでしょうか。

マイホーム取得計画は

無理をしてはいけませんが、

 

 

逆に心配すぎて

縮こまってしまってもいけません。

 

 

大事なのはその家族にとって

適正であることです。

 

 

家族が安心して幸せに

暮らせるようにするためにも、

ファイナンシャルプランニングを

早めにやることをおすすめします。

 

 

本日はこれまでです

 

 

では、では。

 

「家づくりを通じて、

            ご家族が幸せになるお手伝いをする」

 

私の使命です。