家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地のプロ菅原です。

 

 

木の実績と実力

 

木材乾燥の技術

 

この乾燥については、

簡単なものではありません。

 

 

枝葉をつけたまま山に

放置する葉枯らしなど、

伝統的な乾燥法もあります。

 

 

またヤニなどの樹脂成分が

残らないように、

一度水につけてから

乾燥させた方がよく、

 

 

川下りや木場で水につけて

保存することも、

適切な乾燥を行う

古来からの工程でした。

 

 

ですから、木場という地名は、

海や川沿いに残されているのです。

 

 

乾燥が大事な木材が、

貯木場で水に浮かべられていたのは、

トラック輸送がないからこそ

守られていた乾燥の手順でもあったのです。

 

 

また高気密・高断熱化と

エアコンの普及により、

 

 

どんなに乾燥した木材でも、

住んでいるうちに

さらに乾燥が進むことになります。

 

 

木材は普通に乾燥させると、

表面部分だけが乾燥して縮むことから、

乾燥割れができます。

 

 

こうした乾燥割れが目立つと、

建物が劣化し

壊れているように感じることから

 

 

木材が見えなくなる建て方が

一般的になってきました。

 

 

しかし、近年になって、

木材を乾燥させるための釜も

さまざまに開発されてきました。

 

 

現代の木材乾燥機の中では、

水蒸気を加えながら乾燥さえるという、

ちょっと不思議な技術が使われています。

 

 

さらに、木材に含まれる水分は

年輪を超えるようには

蒸発しにくいことから、

 

 

一度、板状にして乾燥してから、

組み合わせる集成材も、

いわば乾燥のための技術です。

 

 

そしてこの乾燥は、

木材のコストにも

大きな影響を与えるものです。

 

 

一般的にKDといわれる、

人工乾燥の木材は

20%程度に乾燥されています。

 

 

材径が大きく乾燥しやすい外材に比べて

国産材は、高くなりがちです。

 

 

それに対して、

集成材は10%台の乾燥を

比較的手軽に実現できます。

 

 

集成材の生産に手間のかかる分、

コストは多少高くなりますが、

乾燥のレベルの差があります。

 

 

さらに、

この集成材と同じ含水率のムク材を

手に入れようと思えば、

 

 

乾燥のための手間や材の変形などがあり、

倍以上のコストをかけなければ、

手に入りません。

 

 

この木材が、コロナ禍の経済活動の中で、

価格が高騰する事態になっています。

 

 

木材の需要がその要因ですが、

加えて輸送費も影響します。

 

 

それだけ多くの木材が

輸入されているということでもあります。

 

 

自分の家に、

どんな木材が使われているのか、

 

 

その木がどんな実力を秘めているのか、

木材を扱っているお近くの建築会社さんと

じっくりと話をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

本日はこれまでです

おうちのはなしからでした

 

 

では、では。

 

「家づくりを通じて、

   ご家族が幸せになるお手伝いをする」

 

私の使命です。