家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
住まい文化の栞
男と女の食卓
世界文化遺産にも登録された和食。
その魅力は料理の味や技術だけでなく、
食事を囲む風景や所作にも
深く根ざしています。
日本の食卓には、
世界と比べても独特な文化が
息づいています。
たとえば、箸を使うこと。
今でも素手で食事をする地域は
世界中に多くありますし、
西洋のナイフやフォークの歴史も
意外と新しいものです。
500年ほど前までは、
ヨーロッパでも手づかみが普通で、
ようやく
フォークが普及し始めたのも、
日本で箸が使われるようになってから
約千年後のことです。
もちろん箸は日本だけではなく、
東アジア全体に広がる文化ですが、
日本は
こだわりがさらに細やかです。
たとえば、
箸には男女別のサイズがあり、
一般的には男性用が約15g、
女性用が約13gとされています。
地域によって違いがあり、
東北地方ではやや重めの箸が
好まれる傾向があります。
箸だけでなく、
飯碗にも男女の違いがあります。
男性用の飯碗は直径約12㎝、
女性用はそれより
少し小ぶりに作られます。
さらに、かつては「膳」にも
男女の区別がありました。
男性用の膳は低く、
女性用は高くつくられていました。
これは、
男性があぐらで座り、
女性が正座をするという
所作に合わせて設計されたためです。
このように、
食器にまで男女の違いを細やかに
反映させていた文化は世界でも稀です。
それは単なる区別ではなく、
男女それぞれの立場を尊重し、
調和を重んじていた
証でもあります。
万葉集には
多くの女性の歌が収められ、
荘園の領主にも
女性の名が数多く残されています。
日本は、
古くから男女を対等に扱ってきた
歴史を持つ国でもあるのです。
現代では膳は姿を消し、
テーブルでの食事が主流になりましたが、
逆に男女の不平等が
表に出されることが多くあります。
不思議な時代の感覚の差です。
本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。

