家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
微気候の家学
気候を活用する先人の知恵
世界的な気候変動が
ニュースになっています。
台風が大型化し、最高気温が更新され、
雨の降り方も
変わってきたように思えます。
家の暮らしやすさは
気候ともかかわりが深いものです。
そんな気候をデザインする家とは、
どんな家でしょうか。
町屋の中庭
たとえば、
町屋には中庭があります。
有名な話ですが、
昔は家の間口の広さで
税金が定められていたので、
間口を狭くして
奥行きの長い家が建てられました。
それは京都だけではなく、
日本中に残されている都、
つまり都市部の家のつくりです。
その代わり隣家との境は
壁一枚で隔てられていて、
つながっています。
しかも、
道路に面した場所には店があって、
奥とは仕切られていることも普通です。
このような都の家では、
その地域の季節風が吹いても、
風は屋根の上を通り過ぎるだけで、
座敷の中を抜けることは
少なくなります。
冬であればまだ良いのですが、
夏には過ごしにくい家に
なってしまいます。
そこで、
中庭を造って風が抜けるための
工夫をします。
片方の中庭には樹を植えて
日陰をつくり、
もう一つの庭には
枯山水のように
樹木のない庭とします。
夏の日射により、
枯山水の庭は空気が暖められ
上昇気流が発生し、
逆に日陰の庭は冷やされて
下降気流が発生します。
この2つの気流の間に座敷があると、
自然と空気の流れである風が発生し、
涼しさを感じることができるのです。
空気の動きの考え方は、
気象学と全く同じもので、
いわば微気候風とでも呼べるものです。
似たようなことは、
町屋のようなつりでなくても
考えることができます。
多くの地域では、
夏には南からの風が吹くので
建物は南面に風圧を受けますが、
逆に北側には
マイナスの風圧が発生します。
そこで、
屋根面に近い上部で、
北側に窓をつけると、
南風の力で家の中の空気を
吸いだす効果が表われます。
この時に、
北側の地面に近い所は、
影になっているので、
低い地窓のような窓から
温度の低い空気を
吸い込むようにします。
このような自然の力を利用して
送風機などの力を使わない家を、
パッシブハウスといいます。
本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。

