家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
火災保険の特徴と注意点
7月から10月は日本に接近する台風が増え、
大雨や暴風による被害が
発生しやすい時期です。
先日も、台風22号や23号により、
倒木や建物の損壊、
停電や断水が発生しました。
被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます。
さて、
台風などによって自宅が被災したとき、
心強いのが『火災保険』です。
住宅ローンの
加入義務となる団信とは異なり、
火災保険への加入は任意で行います。
内閣府によると、
加入率は約8割だそうです。
■特徴
基本保障は
「火災、落雷、破裂、爆発」ですが、
風災、雹災、雪災、水濡れ、
水災、盗難による損害や、
失火見舞金などの諸費用、
隣家への類焼損害、個人賠償責任などを、
自宅の被災リスクに応じて選べます。
建物だけでなく、
家財への保障も付けることができます。
自動車保険は、
保険を使うと等級が下がって
保険料が高くなりますが、
火災保険の場合、
被災して保険金を受け取った後も
保険料は変わりません。
ただし、
建物が全焼または全壊した場合、
保険金は
支払われますが契約は終了します。
■保険料
自然災害による被害が増えているため、
保険料は以前より高くなっています。
そのため、
同じ保障内容で更新しても、
前回より
保険料が高くなることがあります。
契約期間も、
以前は30年や10年などの
長期契約が可能でしたが、
現在は
最長5年までしか選べません。
長期契約の一括払いだと
総支払額は減らせますが、
1回あたりの負担が大きくなります。
短期契約、月払い、年払いを選ぶと、
総支払額は増えますが
1回あたりの負担を減らせます。
となると、
つい損得で考えたくなりますが、
家計に無理の無い方法を
選ぶ方が安心です。
なお、火災保険では
地震や津波は対象外なので、
別途地震保険(任意)に
加入する必要があります。
■注意点
保障が充実するほど保険料は増えます。
そのため、ハザードマップなどで
被災リスクを把握し、
自宅に合う保障を選びましょう。
また、
建物の性能や種類によっても
保険料は異なります。
耐火性能の高い
家づくりをしたい場合は、
担当者にその旨を伝えておきましょう。
なお、
引き渡し前に発生した損害は
施工業者に責任がありますが、
引き渡し後は所有者が責任を負います。
そのため、
火災保険の保障開始日は、
引っ越す日ではなく
引き渡し日にした方が安心です。
■詐欺
経年劣化は
火災保険の対象ではありません。
そのため、
被災した自宅の補修依頼をしたとき、
「経年劣化したところも一緒に補修すれば
保険金が支払われますよ」
と業者に言われたら
気を付けてください。
保険会社に虚偽の申告をすると、
業者だけでなく、
契約者も詐欺に加担したと判断されます。
不審な勧誘を受けたときは、
その場で契約せず、
加入中の保険会社や
国民生活センターに相談しましょう。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。

