家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

住まい文化の栞

家は肉体の仮の宿

表題の言葉を、

思想家 岡倉天心は

『茶の本』の中で書いています。

この言葉は、

とても解釈に苦しむことばです。

いずれ生まれ変わって

来世に生きる。

この世は

仮の生なのですから、

住んでいる場所は

草を結んだような簡単なものでよく、

自分が死んだら、

草を解いて元の平原に

戻せばよい。

環境のことを考えても、

これはこれで

否定できません。

この言葉が、

日本人の住宅感の奥底に

根付いている気もします。

一方、欧米では

家は資産そのものですから、

基本的には受け継ぐものです。

新築と同様に

既存住宅にも

価値があると考えます。

そして経済成長とともに、

その価値は上がる一方です。

ですから、

欧米では住宅ローンは

5~6%ほどが一般的です。

逆に仮の宿として

資産価値が失われる

日本であれば、

本来は半分の2~3%でも

高いと考えなければ

いけないのかもしれません。

ところが現代では

仮の宿とは思えない

高断熱高気密の、

技術を凝らした家が

求められています。

「仮の宿」であれば、

生きている間の数十年を

辛抱すると考えても

よいはずです。

そのように考えると、

生活面では

「仮の宿」を否定して、

金利では、

「肯定」するという

ワガママをいう時代であると

いえます。

しかも、

これまで建てられたのが

「仮の宿」なら、

壊すしかありません。

こんな時代に、魅力的な家を

安い金利を最大限使って

家を得ることができたら

得をしそうな気がします。

ただし、

魅力的な家とは、

自分以外の人が

喜んで住みたくなるような

家です。

それには、

間取りの変化などを含めて、

対応力のあることが

大事です。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。