家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
地球環境に貢献する家
日本の住宅には、
たくさんの木が使われています。
こうした木材の多くは、
自然の中で育ち、
伐られて使われるものです。
地球環境を
破壊しているようにも思えますが、
逆に上手な使い方をすれば、
地球環境の保護に
大きく貢献することができます。
木造住宅と地球環境の関係を
研究してみました。
近年にできた日本の森
世界に誇るほどの
森林を抱えている日本では、
樹木はどのような構成に
なっているのでしょうか。
![](https://www.nice-homes.co.jp/wp-content/uploads/2024/03/森林蓄積状況-1024x560.jpg)
5年ごとに調査されている
森林蓄積量の内訳を、
天然林と人工林で分けたものです。
見ての通り、
天然林の蓄積量は
あまり増加していません。
それは自然林の中では
倒木更新しながら、
樹木が世代交代して
森が続いているからです。
一方、
人工林の方は成長するほどに
蓄積量は増加しています。
戦争で疲弊した国土に植えられた
ヒノキやスギは、
着実に成長して十分に建材として
使える樹木になりました。
この蓄積量の変化を見ると、
年間に約1億㎥
増加していることになります。
日本の国土にある樹木の
1本1本がそれぞれ年輪を1つ増やした
総合計が1億㎥ということです。
先のフィンランドよりも多いのです。
平均的な住宅で使われている
木材の量で換算すれば、
400万棟もの家が建つ量です。
2017年の住宅着工数の公表は
90万戸ですので、
どれだけ多くの木材が
蓄積されているかが分かります。
脱炭素の約束
地球温暖化を防ぐために、
CO2の排出量削減に
各国で取り組むことになっています。
脱炭素の目標はSDGsにもあげられ、
日本の取り組みの中には
森林によるCO2級数が
見込まれています。
産業界も民間も
さまざまな手立てを凝らして、
この約束を守らなければなりません。
年間1億㎥の木材蓄積を
CO2に換算すると、
約7300万トンとなります。
日本のCO2削減約束の
およそ4分の1が、
森林で達成できることになります。
ただ、
それでは森林多い日本だけが
有利になってしまうので、
森林対策を実施している分として
2800万トンを計上しています。
この事実を知るだけでも、
どれだけ森林が
地球環境を維持するために
大切なものと考えられているかが
分かります。
そして
日本が恵まれた国であることも
わかります。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。