家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

家・職人の技と心

・職人が支える住まいづくり

・職人の技が生かせない家

・職人の心意気を知るエピソード

住まいづくりを支える人たち

家を新築するのにも、

リフォームするのにも、

実際に手を動かす施工者、

つまり職人がいなければ

工事はできません。

さまざまな職が増えた今でこそ

割合は減りましたが、

農林水産業とともに

国を支える基幹の職です。

工事が進み始めるまでは、

なかなか出会うことも少ない

職人さんたちとの出会いを

楽しむのも

住まいづくりの醍醐味のひとつです。

職人の心意気を知る

日本の歴史の中から、

職人の心意気をうかがえる

エピソードを

ひとつ紹介しましょう。

世界遺産となった

法隆寺のはなしです。

棟梁の西岡常一さんが

中心となって昭和の大改修が

行われた際、

建設当時に

書かれたであろうと思われる

落書きが発見されました。

落書きの中でも、

釈迦三尊像大座裏に書かれた

12文字が有名です。

日本人が書いたのか、

それとも渡来人が書いたものか

不明です。

その文字は、

次のように読めます。

相見了陵面末識心陵了者

現代の中国語でも、

どこで区切るのによって

ニュアンスも違い、

すぐには解釈できません。

また、「了」の文字を

「丂(=巧)や「干」と判読したり、

「未」の文字も

「楽」や「保」の崩し字と

意味を広げて解釈する

場合もあります。

その上「陵」の文字が

陵墓をイメージさせ、

台座裏という場所と重なり、

文学的、哲学的な解釈を

したくなるようです。

しかし書かれている場所も、

文字も、正式なものであるとは

思えません。

あくまでも

落書き的であることを考えれば、

工人、つまり当時の職人が

書いたのではないか

と考えるのが順当です。

日本にない建築技術を

伝えるために、

大陸から渡来して

現場にいました。

そして国家事業としての

社寺建設とあっては、

日本人の中でも

選ぶ抜かれた工人が

集まっていたことでしょう。

当時の漢字は、

万葉仮名としても

使われているので、

百済の工人が

書いたという説もあります。

百済の言葉で解釈するためには、

文字の順序を

変えなければなりません。

それは少し

無理があるような気がします。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。