家づくりこぼれ話!

こんにちは

 建物と土地とお金のプロ菅原です。

収納は足りていますか?

新しい家を考えるときに、

よく聞かれるのは収納の要望です。

リフォームで、

現在の住まいの反省点も、

収納をしっかり作ることだと

考える人が多いようです。

確かに暮らし始めた時には、

整理がついていた空間も、

住み続けてゆくうちに

乱雑になってゆきます。

では収納は多くあるほど

良いのでしょうか。

そして、どのような収納術が

あれば良いのでしょうか。

物にあふれた暮らし

家じゅうの物をすべて、

玄関前に出してみたら

どれだけの山になるでしょうか。

そんな企画を実現した

『地球家族-世界30か国の

ふつうの暮らし』

という本があります。

世界のさまざまな国の

ふつうの家庭の生活を、

家に収納されているものと

家族が並んで1枚の写真の中に

収められています。

この本を見ると、

私たち日本人が、

世界の中でも格段に

物にあふれた中で

過ごしているかがわかります。

家の中のどこに、

これだけのものが

収納されていたのかという

疑問が生まれてくるほどです。

それは日本が豊かな国である

という証であると同時に、

なんとなく気恥ずかしさを

感じてしまうところもあります。

たとえば

日本人は食事一つをとっても、

そばやうどんを食べる時、

もしくは

スープを飲む時と

味噌汁を飲む時で器を変えて、

食を楽しみます。

その意味では、

所有している食器の数を比べれば、

間違いなく世界の中でも

トップクラスにあるでしょう。

さらに、「もったいない」

という文化を持つ国だからこそ、

物を大切にして残している

という話もあります。

家を新築して1年の家庭に、

どれだけの所有物があるかを

調査したデータがあります。

このデータを見ただけでも、

家庭に物があふれていることを

実感できます。

洋服ダンスや食器棚・本箱などの、

持っていないかを探す方が

大変なほどです。

新築世帯の主な所有物

食器棚・本棚 90.5

洋服タンス  84.0

化粧台    76.6

観葉植物   75.5

ホットカーペット 72.8

こたつ  70.7

オーディオセット64.1

ソフアセット63.3

屋外物置 63.1

大型冷蔵庫 59.7

仏壇・神棚 43.4

ピアノ 43.1

また、同じ調査の中で、

収納の実態についても

興味がわくデータがあります。

服が収納に

収まりきらずに困っている 30.3%

玄関には下駄箱に

入りきらない靴が置いてある 27.2%

掃除機は

廊下や部屋の隅に置いてある 24.1%

本や雑誌を

部屋の隅に積んでいる 21.0%

これらのデータからは

収納されずにあふれ出た物が、

部屋の中に雑然と

置かれていることが想像されます。

しかも、

このデータは長年住まわれている

住宅での状況ではなく、

新築して暮らし始めてから

1年目の家庭のデータです。

建てるまでは、

新しい美しい暮らしを

夢見ていたはずなのです。

これらの現実を見ると、

収納をしっかりと

計画しておくことは

大切なことです。

しかし、

残念ながら

収納が増えれば増えるほど、

収納する物も増えるのです。

家に必要な収納の問題は、

単純に量を確保するだけの

問題ではないのかもしれません。

そしてさらに、

国民性や文化も関連しています。

家の収納を

上手に使いこなす収納術は

ないものでしょうか。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

 

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。