家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

家・職人の技と心

家を新築するにも、

リフォームするのにも、

実際に手を動かす施行者、

つまり職人がいなければ

工事はできません。

さまざまな職が増えた今でこそ

割合は減りましたが、

農林水産業とともに

国を支える国の基幹の職です。

工事が進み始めるまでは、

なかなか出会うことも少ない

職人さんたちとの出会いを楽しむのも

住まいづくりの醍醐味の一つです。

住まいづくりを

支える人たち

景色をつくる

最初に日本の職人の心意気をあらわす

話を書いておきましょう。

外装をサイディング、内装をビニールクロス、

そして水回りをユニットで作ると、

すっかり仕事の場が

なくなってしまったのは左官職です。

しかし、

これらの部材がない時代には、

住まい手が触れ合う壁のほとんどが、

左官の手によって仕上げられていました。

和室の聚楽壁など、

左官がいなければ仕上がりません。

腕の立つ左官が仕上げるほど、

均一で緊張感のある壁が完成します。

簡単な壁紙を張ったのとは違う、

手練の芸術性も感じられるものです。

しかし、

現実の生活では物がぶつかり

傷つくことも多く、

逆に暮らしにくい家になってしまいます。

そこで腕の立つ左官職人は、

見事に出来上がった壁面の一部に、

自ら傷をつけます。

この行為を

「景色をつくる」といいます。

「この壁を仕上げた私が、

最初に景色をつくりましたので、

後はお客様が暮らしながら、

自分の景色を作り上げてください」

完成品に傷をつけることで、

住まい手の緊張感を和らげ、

暮らしの楽しみを応援する心が

込められているのです。

ものをつくるだけの作業員ではなく、

文化を継いでゆく心を持つのが

職人なのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

 

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。