家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

歌というマニュアル

今のようなクレーンのない時代に、

住宅の建前の時には重い梁を

大勢で引き上げるのに、

掛け声を上げながら作業を進めていました。

みんなの声が合ってくるほど、

大きな力が発揮されます。

まさに力を合わせるという感じです。

おそらく、

どこの国の建設現場でも

行われていることだと思います。

この自然な活動は

鑪(たたら)による日本刀づくりでも

上手に活用されていました。

砂鉄からさまざまな工程を経て

日本刀は造られますが、

その生産工程に

大きな役割を果たしたのが

フイゴでした。

フイゴとは蛇腹の袋を伸び縮みさせて

空気を送り出す装置です。

当初は片手でフイゴを吸いながら、

製鉄の鍛錬をしていたのですが、

大きなフイゴができることにより、

高い温度の炉ができて

一気に生産性が向上したのです。

その大きなフイゴは

対面した2人が足踏みをしながら

空気を送り込むものでした。

当然のように、

2人の息がぴったりと合っていないと

うまくありません。

やがて歌を歌いながら

フイゴを踏むようになります。

これが労働課歌の始まりです。

ここで日本人の知恵は、

これをさらに上手に利用します。

日本刀の鍛錬の工程に合わせて、

その歌の種類を変えたのです。

テンポが違うと、

送り出される空気の量が違い、

それによって炉の温度を

最適な温度に調整できます。

高い温度が必要な時はテンポ良く、

ほどよい温度が必要な時には

ゆったりとした歌が歌われます。

つまり、

工程に合わせた歌を決めることが

現代のマニュアルのかわりに

なっていたのです。

漁師が手繰り寄せる網のスピードも、

土手をもる作業にうたわれてきた歌にも、

それぞれの作業にあった知恵が

織り込まれているのだと思うと、

さまざまな労働に対する

深い敬意も湧いてきます。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

 

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。