無理のない資金計画を!

こんにちは 建物と土地のプロ菅原です。

 

住宅ローンを組もうとするとき、

まず考えなければいけないのは、

いまの自分の生活で月々いくら返済をしていけるか、

ということです。

 

借りる総額を考えてから

月々の返済を考える人がいますが、

それは逆です。

 

無理のない資金計画のためには、

月々自分が返済できる金額を考えて、

そこから借りる総額を出さなければなりません。

 

どういったことか、Aさんご夫妻を

モデルとして見ていきましょう。

 

Aさんご夫妻は現在は賃貸住宅に住んでいます。

毎月の家賃は7万円。去年1年での貯蓄額は80万円でした。

 

これを元にAさんご夫妻に考えてもらったのが

次です(図1)

月々13万7千円も支払いができることがわかり、

Aさんご夫妻はひと安心。

しかし、

ここに大きな落とし穴があります。

 

Aさんご夫妻のように

単純に計算してしまう人が多いのですが、

賃貸住宅の家賃と、

月々返済できる金額は違います。

 

住宅購入の場合は、固定資産税の金額と、

住宅購入後の貯金額も年間予算に

入れなければなりません。

 

これらの費用は、余裕をもって年間予算の

約3割はみてください。

 

ということは、残り7割が

ローン返済に充てられる額となりますので、

月々の返済額は図2のように求められ、

約9万5千円となります。

 

 

「でも、ボーナス払いも入れればもっと払えるよ」

このように考える人も多いでしょうが、

現在の社会状況からみると、

ボーナスはあてにしないほうが無難です。

 

 

公務員などでボーナスが

確定しているのであれば別ですが、

 

ボーナスが出たらそれは余剰金として

残しておけば繰り上げ返済にもあてられます。

 

見込みだけで「いまよりもっと支払える」

と決めてしまうのは、あとから大きな負担になりかねません。

 

もうひとつ考えてもらいたいことがあります。

 

それは、今後の生活における資金計画です。

先ほど、現在の家賃などから

月々の返済額を算出しました。

 

ただし、その金額は

「いま現在自分が置かれている状況において」

の金額です。

 

これから先、

お子さんの教育費はいくら見込まれますか?

 

「子供はできればもう一人授かりたいんだよね」

もちろんそういう人もいるでしょうし、

 

「子供が小学校高学年になったら、

妻が職場復帰することになっているんだ」

なんて人もいるでしょう。

 

大切なのは、

そういったこれから先起きるであろうことも

予想したうえでの資金計画です。

 

現在の生活が

ずっと続くという保障はどこにもありません。

住宅ローンの条件を

途中で簡単に変更することはできませんし、

ローンは長い期間続くものです。

 

教育費や万一のための貯金にまわす額なども考え、

月々の返済は余裕を持った金額で設定しましょう。

 

 

では、では。

 

「家づくりを通じて、ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です