家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

 

 

吹抜け家のある家

 

吹抜けの光と風

 

吹抜けのある事の魅力には、

何よりも部屋が明るくなることが

上げられます。

 

 

吹抜部に高窓があればなおさらです。

 

 

高さが違えば

目線が交錯することもないので

開放して、

しっかり光を取りこむことができます。

 

 

そして光を取り込めば、

温かい家にもなります。

 

 

光と同じように、

風もよく通り抜けてくれます。

 

 

風上と風下の開口部の高さを

変えることで、

風は自然と部屋中を巡って

抜けてゆきます。

 

 

さらに天井面に勾配があると、

空気の温度差で部屋の中に穏やかな

空気の流れを生み出すことができます。

 

 

動力を使わない

パッシブなエコハウスでは、

よく使われている手法です。

 

 

吹抜があるからこそできる、

光と風にあふれた家になります。

 

 

吹抜けの不便

 

反面、

デメリットも

考えておかなくてはいけません。

 

 

それを教えてくれるのは、

家は「夏をむねとすべし」と

徒然草に書いた兼好法師です。

 

 

「家の作りやうは、夏をむねとすべし」

と書いた筆も乾かぬうちに、

 

 

「天井の高きは、冬寒く燈暗し」と綴り、

どうやら寒い家を嫌がっているのです。

 

 

夏向きの家であれば、

まさに天井高を高くすれば

涼しい家になると思われるのに、

 

 

暗くて寒いことは、

これまでに魅力として

書いてきたこととは正反対です。

 

 

もっとも社寺建築には天井があっても、

民家ではまだ天井は珍しい時代で、

天井がないと寒く暗いと

解釈できないこともありません。

 

 

また、何よりも

照明や断熱気密の考えられなかった時代のことです。

 

 

現代の断熱性と気密性を確保できていれば、

徒然草に書かれているような心配は

解消されているといえます。

 

 

そればかりか、

寒冷地住宅で普及し始めているような

家全体の空調をコントロールする

仕組みの中では、

 

 

吹抜があることは、

空気を全体に回す意味でも有効になります。

 

 

階段部の吹き抜けだけでは、

上下階の空気の流通が不十分なのです。

 

 

本日はこれまでです

おうちのはなしからでした。

 

 

では、では。

 

「家づくりを通じて、

         ご家族が幸せになるお手伝いをする」

 

私の使命です。