家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

住まい文化の栞

「くら」エトセトラ

「くら」と聞くと、

多くの人はまず「蔵」を

思い浮かべるのではないでしょうか。

白壁と土の重厚な建物に、

宝物や家宝が

静かに眠るイメージです。

しかしその他にも、

「くら」の仲間の漢字は

いくつかあります。

たとえば「倉」や「庫」です。

その漢字のイメージによって

「蔵」とは印象が違います。

「倉」は、

高床や小屋裏に設けられ、

穀物や農産物といった

日常の糧を守る場所。

「庫」は、

ガレージのように

車や道具をしまう収納空間です。

昔のイメージであれば、

牛や馬がいたのかもしれません。

それぞれの漢字が、

置かれるものや守られるものの場所の

イメージを広げてくれます。

もう一つ、

「あぐら」の「くら」に使われる

「坐」という漢字も見逃せません。

これは明確な場所を指すというより、

「あるべき場所」を意味します。

主が座る席、

壁に掛ける絵画の定位置、

家の鍵を帰宅後に置く

その小さな場所も、

「坐」すなわち

「くら」といえるでしょう。

じつは「くら」は

とても奥の深い言葉であり、

世界のさまざまな言語でも、

同じような概念があります。

たとえば世界の屋根といわれる

ヒマラヤは

「ヒム」+「アラヤ」で、

ヒムが「雪」、アラヤが「蔵」

を表し「雪の蔵」という意味です。

インド仏教でいう

「阿頼耶(アラヤ)識」を表す概念として

名付けられています。

私たちの心の中にも、

さまざまな「くら」が存在し、

それぞれにふさわしいものが

静かに収まっているのかもしれません。

本当にさまざまなモノを収納してくれる

「くら」のイメージは、

人間活動に欠かせないのでしょう。

もちろん家の中でも同じです。

日常の中でも、

「もの」や「心」の居場所を

見つめなおしてみるのも

素敵なことではないでしょうか。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。