家づくりこぼれ話!

こんにちは 
建物と土地とお金のプロ菅原です。

住まい文化の栞
失われたアリジゴクの家
昔はよく見かけた
ウスバカゲロウの幼虫、

アリジゴクが
ずいぶん少なくなったと
感じる方も多いのではないでしょうか。

この変化は、
私たち人間の暮らしの変化と
結びついています。

アリジコク昔から、
家の床下のような乾燥した土の場所を
生息地として利用してきました。

昔の家は基礎が束で立てられ、
床下の土はむき出しで、

風が通りやすく、
雨も直接当たりにくい
絶妙な環境だったのです。

しかし、
現代の住宅は大きく変わりました。

昔のような束立てではなく、
連続したコンクリートの
基礎が主流になり、

そのため床下の通気性が
ぐっと悪くなっています。

床下の土からは、
年間平均で1平方メートルあたり
3~6グラムほどの水分が
じわじわと空気中に蒸発しています。

さらに、
床下に防湿のためにコンクリートを
打設することも増えました。

コンクリートを打つときには
大量の水を使うため、

施工後しばらくは
床下の湿度を高めてしまいます。

この水分が乾くまでには
数か月の時間がかかります。

防湿を目的とした
コンクリートの厚さは、

一般的に50ミリ程度が
目安とされています。

厚みがあるほど土壌からの湿気を
しっかり防ぐことができますが、

その分、
施工直後は湿気が床下に
こもりやすくなってしまうのも事実です。

昔の床下は、
雨が守られ乾いた土の場所でした。

土中の水分量から上がる多少の湿気も、
通気で飛ばされてしまいました。

そのため、アリジゴクは
そこに安心して巣をつくり、
生活してきたのです。

こうした床下の環境変化は、
かつては当たり前だった
アリジゴクにとっては、

家を追われてしまった思いで
いるのかもしれません。

住宅のつくりが進化することで、
彼らが住める場所も
少なくなってしまったのは
少し寂しい気もしますね。

本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。