家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
住宅SDGs
サスティナブル社会と住宅
SDGs:「持続可能な開発目標
(Sustainable Development Goals)」
をご存じでしょうか。
2030年に向けて、
国連が提案する17のゴールに対して、
国連に加入するすべての国が同意した、
いわば人類の究極の目標です。
そこには、
地球上の誰一人も取り残さないこと
(leave no behind)が誓われています。
当然のことながら、
家に住むことも、
そして家を建てる仕事も、
日本だけではなく
広く世界の持続性を守ることと
つながっています。
木材でつくる家
CO2の排出量から
地球環境への貢献を
測るのであれば、
建っている家の消費量とは別に、
家を建てるために排出される
CO2量も調べておく必要があります。
日本で建てられている住宅の、
ほとんどは木造です。
原料となる木材は山で成長し、
伐られて、運ばれて、
家の材料になります。
この時に、
木材は乾燥されていることが
何よりも大事です。
100年も昔であれば、
時間をかけて天然乾燥した
時代もありましたが、
現代では乾燥釜で熱を加えて
乾燥するのが一般的です。
低温乾燥が一般的に
なりつつあるとはいえ、
木材を使うためには乾燥と運搬で
CO2の排出を避けられません。
もちろん家は、
木材だけでは建てられません。
釘などをはじめとする
鉄などの金属も使われています。
木材と似たように山から
鉱石を採掘して運び出した後には、
1500度を超える高熱で
精錬を必要とし、
さらには製品化の段階でも
同様に高熱を必要とします。
直感で考えても、
木材に比べて鉄は、
使うまでのCO2排出量は
多くなるはずです。現実に、
鉄を1㎏使うのに
排出しているCO2は、
2.2㎏もあります。
使う量以上のCO2を
出しているのです。
さらには、
コンクリートがなくては
基礎を築くことはできません。
簡単に石灰や土砂を混ぜれば、
コンクリートとは
できるのではないかと
考えたくなりますが、
じつは鉄と同様に
1500度ほどの焼成工程が
コンクリート製造に欠かせません。
コンクリートを使うと、
1㎥あたり270㎏の
CO2排出量があります。
木造住宅を建てるためにも、
これらの素材はすべて使います。
では、
同じ1棟の家を木造、鉄骨造り、
コンクリート造りで建造した場合の、
CO2排出量を
比較してみるとどうでしょうか?
木造住宅に比べて、
鉄骨造りでは1.7倍、
コンクリート造りでは1.9倍の
CO2排出量があります。
たとえば、
同程度の省エネ住宅を
建てて暮らしているのであれば、
この排出量の倍数だけ
鉄骨造りやコンクリート造りは
長く活用しなければ、
持続性は
維持できないことになります。
国土交通省も、
こうした建設時のCO2排出量を
公開する法制化を進めています。
そうでありながら、
じつは木造は千年を超える建造物が
残されているのにもかかわらず、
最も古い鉄骨造りでも
300年前の建造物は世界にもなく、
ましてや、
コンクリート造りでは
150年前の建造物も怪しくなります。
あえて木造住宅を選ぶということは、
鉄骨造りやコンクリート造りに
住むことよりも、
SDGsに近づいていることに
他ならないことなのです。
本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。

