家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

家の周りの風景

境界と家までのデザイン

戸建て住宅の最大のメリットは、

なによりも自分の土地に

建っていることです。

その土地を

さまざまな庭として活かせば、

さらに生活も豊かになります。

そんな敷地境界から

家までの間の活かし方のポイントは、

どこにあるのでしょうか。

アプローチの作為

露地をつくるほど、

敷地に余裕がある家は

多くありません。

ところが逆に、

広さよりも狭さがアプローチの

ポイントになることもあります。

たとえば露地には、

図面上に表せば通れるかと

疑いたくなるほど狭くして、

袖をするくらいに迫った、

いわゆる袖すりの木を

配置することがあります。

通路を狭めることや、

ちょっとだけ回り道をするように

設計することで、

アプローチを長く感じさせる

ことができます。

沖縄の民家にある屏風(ヒンプン)では、

魔除けのためにも直接家に入れない

巡回のアプローチを

つくるのは良い例です。

前の道路から、

玄関ドアが丸見えにならないように、

塀を立てたり、

メインツリーを植えたりすることで、

家の格が上がるのです。

また、

門は躙り口と同じでくぐることで

別世界に入ってゆく感覚が生まれます。

門柱と門扉だけではなく、

たとえ簡素なものでもくぐることで、

印象は大きく変わります。

伝統的な日本の家のアプローチに、

松の枝を伸ばしているのも

この効果を狙っているものです。

洋風の庭でも、

門柱の代わりに植えた植栽に、

アンティークな照明器具を

かける事例も見つけました。

また、欧米の家では、

アプローチとして玄関先に

椅子を置いている風景を

よく見かけます。

椅子があることで、

今ここに住んでいる人がいること、

そして来る人を

拒んでいないことを

表しているように感じます。

玄関周りの庇を深くして、

暗くすることも、

洋の東西にかかわらず共通した

アプローチのテクニックです。

さらに暗い時に

迎えることを考えれば、

門や庭木だけではなく、

ライティングによる

演出も忘れてはいけません。

ここでも、

少しアプローチが長くとれると、

いろいろな趣向を

凝らすこともできます。

家のプランニングを考える時には、

道路と家までの間にある

アプローチを大切にしておくことは、

とても大事なポイントに

間違いありません。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする

私の使命です。