家づくりこぼれ話!

こんにちは 
建物と土地とお金のプロ菅原です。

能登半島地震被害詳報
悉皆調査から見る住宅の地震対策
石川県能登半島で発生した
地震による直接死は228人、
行方不明者2人に加え、

避難生活や環境悪化などに
起因する関連死は
700人を超えています。

住宅被害は1府10県に広がり、
全壊6,520棟という
甚大な被害が確認されました。

2025年12月23日に公表された
最終とりまとめをもとに、

住宅被害の実態と、
今後私たちが
住まいについて考えるべき視点を
整理します。

国内初の転倒被害
今回の地震報道の中で、
多くの人の記憶に残っているのが、

7階建て鉄筋コンクリート造建築物が
横倒しになった現場ではないでしょうか。

国総研・建研の被害調査によると、
鉄筋コンクリート造建築物で
「大破」と判定されたものは、

輪島市の11棟を含めて
合計13棟ありました。

大破とは、
建物の傾斜が1/75rad以上と
計測された状態を指します。

これは、
階高3mの柱であれば、
柱の上下端約4㎝のずれが
生じるほどの傾きです。

しかし、これらの建物のうち、
実際に倒壊・転倒に至ったのは、
報道された1棟のみでした。

この建物について
詳細な調査が行われた結果、

上部構造には転倒に至るまでの
大きな損傷が見られなかったことが
分かっています。

主な原因として推定されているのは、
コンクリートの杭基礎の損傷です。

地震の初動段階で
建物を支える杭頭部が破壊され、

掘削調査では深さ4m付近で
杭が構造体として確認できないほど
損傷していました。

さらに、
転倒方向となった東側の杭には、
7階建て建物の自重に加え、

地震による水平力が集中し、
深さ5~6m付近で
杭の折損が確認されています。

杭頭部に見られた縦方向のひび割れも、
大きな圧縮力が作用した結果と
考えられています。

この杭の折損により東側が沈下し、
西側の杭との構造的な連結も
なかったため、

引き留められることがなく
建物が転倒に至ったと
分析されています。

地盤の液状化が原因ではなく、
また上部構造に
顕著な被害がない状態で、

地震動による杭基礎の損壊によって
建築物が転倒した事例は、
日本で初めて確認されたものです。

本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした

では、では。