家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
奇跡の樹、日本の財
失われた国産材の価値
日本の植林の歴史は、
城を築くためにも重ねられてきました。
しかし、
神代にスサノオノミコトが
心配したような樹木が少ない時期を、
近年に迎えることになります。
それは太平洋戦争が終わった時です。
まさに国土を上げての
戦いでもあったということです。
戦後、
早々に植林されましたが、
使える木材の量を確保することは
できませんでした。
木の国であったはずの日本が、
木材を輸入しなければ
ならなかったのです。
木材をたくさん使うのは住宅です。
日本の風土に合うとは思えない
軽量鉄骨造りの家が
世界に前例がないほど量産されたのも、
このような背景があったからです。
一般的な木造住宅の自給率も、
およそ3割になりました。
たとえば近所で
木造住宅の工事現場を見かけたら、
柱は半分、
梁であれば95%が外材の時代です。
しかし戦後の植林から
昭和も100年となる今、
奇跡の自然が息づく日本には
すっかり樹木が育ちました。
そして1995年頃より、
天然材の蓄材量を
人工林が抜きました。
日本の国土に1年間に増える木材量は、
今では約1億㎥にもなります。
山に生える樹木が、
1年に増やす年輪分の総量が
それだけあるのです。
しかも人工林は、
定期的に伐採して更新してあげることも、
大切な環境保護の方法です。
木材に関しては、
日本はすでに資源国になっているのです。
でも家を建てる時に、
建て主が材を指定することは
ほとんどありません。
完成して覆われてしまえば、
わからなくなるので木材への愛着も
失われてしまったかのようです。
そこで、
国も各自治体も様々な制度を用意して、
地域の木材を活用する機会を
増やそうとしています。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。

