家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

ハーフな空間

マドリに表せない天井や収納

「変な家」とか「変な間取り」

という本が出回っています。

マドリを眺めることは、

意外と楽しいものです。

でも、平面的なつながりは

イメージできても、

立体的な空間をイメージするのには

ちょっと慣れも必要です。

じつは家の中には、

ちょっとした高さの工夫で活用できる

空間があります。

勾配のある小屋裏空間など、

マドリには表しにくい

ハーフな空間の活用です。

世界に共通の家

欧米の民家や、日本の民家でも

小屋裏2階建てや、

小屋裏3階建ての家を

たくさん見かけます。

世界遺産のなっている

飛騨高山の合掌造りの家も、

2階以上の合掌部分はいわゆる

小屋裏として作られているものです。

欧米に限らず、

南米のマチュピチュの遺跡を

眺めていても、

石造りの矢切に小屋をかけていた

痕跡が見られます。

(矢切:勾配屋根で生じる三角の部分)

もちろん世界中の地域間で

技術の伝承があるわけでもなく、

原始的な家づくりの原点が

ここにあります。

屋根をかけないことには家はできず、

もっとも単純な家の造り方だからこそ、

世界中に共通した家に

なっているのでしょう。

いわばローテクな

家の代表なのかもしれません。

でもそんな基本的な考え方は、

現代の家としても通用するはずです。

小屋裏のある家には、

それなりのメリットがあります。

なによりも雨仕舞が

確実だったのでしょう。

屋根には勾配がないと

上手に雨を流すことができません。

雨の降らない砂漠地帯でない限り、

似たような屋根を

かけることになります。

しっかりと急勾配になる程、

確実に雨を流すことができます。

緩勾配の屋根は、

金属板葺きなどの技術を

必要としています。

しかも、

小屋裏が利用できる

空間になると知れば、

じつはより効率的に

空間を確保できます。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする

私の使命です。