家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
給湯エネルギーを忘れないで
断熱性能の向上がよく挙げられます。
しかし、
日本の住宅では
冷暖房エネルギーの割合が低いため、
投資効果の面で
その限界を考える必要があります。
一方、
家庭のエネルギー消費のうち
30%を占める給湯分野には、
より大きな効率化の
可能性が隠されています。
現在、
日本の住宅の断熱性能は
義務化により
一定の基準を満たしており、
さらに追加の断熱材や
高性能窓の導入が必要です。
その結果、
冷暖房費を年間で
10%削減できたとしても、
温暖地では
年間1~2万円の節約にとどまります。
この場合、回収期間は
50年以上になり、
短期的な投資効果を期待するのは
難しいのが現状です。(GPTによる試算)
対照的に、
給湯の効率化には
即効性があります。
最新のエコキュートや
ハイブリット給湯器の導入には
20万円から50万円の
初期投資が必要ですが、
給湯エネルギー消費を
30~50%削減可能です。
これにより、
年間3万~5万円の光熱費が節約でき、
5~10年で投資を回収できます。
さらに、
給湯器は寿命が10~15年と
限られているため、
更新時に高効率機器に
変えてゆくこともできます。
また、
太陽熱温水器や
太陽光発電の活用すれば再生可能、
エネルギーが活用でき、
自給自足を目指すこともできます。
ただし、
断熱性能向上が
無意味というわけではありません。
断熱性能向上も、
特に寒冷地では暖房費削減に
効果があります。
また、
室内の快適性向上や健康的な
住環境づくりにも貢献します。
ただし、
日本全体のエネルギー消費構造や
気候の特性を考えると、
限られた予算を
効率的に使うためには、
まず給湯の効率化を
優先するほうが現実的です。
省エネルギー住宅の成功には、
家庭や地域ごとの特性を見極め、
断熱性能向上、給湯器具の効率化、
再生可能エネルギーの導入を
バランスよく進めることが鍵です。
給湯エネルギーの削減は
見落とされがちですが、
大きな省エネ効果を
もたらす分野の一つなのです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。


