家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

和室をどうしますか?

・和室の使われ方

・和室の伝統とデザイン

・数寄屋が教えてくれるもの

和室をつくらない家が、

少しずつ増えているようです。

家を建てる時に

「できれば和室がひとつ欲しい」

という要望も、

ちょっと前であれば

ほとんどの人から聞かれた声でした。

ところが、

「和室をやめて、その分リビングを広くする」

人が増えているのです。

でも和室は日本人の心の支えでもあります。

「和室」という空間について考えてみました。

和室を使うことの難しさ

たとえば和室があって、

床の間にどのような掛け軸を

飾ろうと考えますか。

これは、

和室が欲しいと思ったときに、

空間ではなく生活のシーンとして、

最初に考えておくべきことです。

もちろん、

その掛け軸がどのような由来の

ものであるかを知らずに

掛けるわけにもいきません。

しかも掛け軸は、

山水画であれば明かり窓に合わせた絵を

選ばなければなりません。

床の間に光を落とす窓の反対側に

落款がある軸が正式です。

さらに季節によって

掛けかえる分の所蔵も必要です。

たとえ山水画がなくても、

書がわりか、詩歌がかわり、

焼き物がわり、生け花がわからなければ、

床の間は使いこなせません。

趣味として

文化的な知識を蓄えていないと、

正式な和室を

維持することはできないのです。

日本人の心の空間として

忘れ難い存在でありながら、

文化的な和室の使い方は

忘れられようとしています。

ライフスタイルの変化と同時に、

和室を使いこなすことが

伝授されていないのです。

たとえば、

年末の大掃除では風物詩のように

語られていた障子紙の張り替えというのも、

実際に自分で行う人は

ほとんど見られなくなりました。

格式のある和式の生活を

維持するためには、

それなりの文化の継承も大切です。

伝統を守りながら

和室を使いこなすことは、

簡単なことではありません。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする

私の使命です。