家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
住まい文化の栞
針葉樹と広葉樹の文化
構造材には針葉樹を活用することが
勧められています。
そして、
日本の建築も歴史的に、
ほとんどが針葉樹です。
一部の城郭で広葉樹のケヤキが
使われる時代もありましたが、
稀でしかありません。
「軽い・柔らかい」針葉樹と、
「重い・硬い」広葉樹は、
性質も全く逆のものです。
構造材として使う時には、
まっすぐな材を得やすく、
軽くて仕口の加工がしやすいので、
洋を問わずに針葉樹が使われています。
しかし、
仕上げ材としては、
西洋では広葉樹を好み、
日本人は針葉樹を好んできました。
針葉樹と広葉樹の違いは、
文字に見る通りの葉の形の
違いだけではありません。
じつは細胞の構成から
違いがあります。
細胞の機能が分化した広葉樹には
水の通り道である導管がありますが、
針葉樹には導管がありません。
仮導管がその役割を果たしています。
そのため、
針葉樹は切削面が滑らかで、
鋭い刃物で削ると光沢のある
滑らかな木肌が現れてきます。
日本人は、
この無垢の木肌だと
木の香りを選んだのです。
一方、
広葉樹は油を塗りこみ、
塗装することで風格が出ます。
そして、
幅広い樹種の木目を
楽しむことができます。
この選択の違いが、
日本と西洋のインテリアの
違いとなりました。
そして、
家そのものを芸術品にまで高めた
数寄屋の日本建築と、
内装以上に家具に芸術性を求めた
西洋建築との差にまでいたります。
最近では、
住まいに無垢の肌合いを求める声が
多く聞かれます。
でも、
決して和風建築のデザインを
求めているわけでもありません。
ただ、
日本人の血が騒ぐ針葉樹を、
できればうまく
使いこなしてみませんか。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。