家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
炎のある暮らし
炎のゆらめきには、
どことなく人の心を和ませる
安らぎがあります。
温かさだけではなく、
懐かしさや、
なぜか潤いも感じます。
住まいの情景の中に、
炎のある暮らしを
考えてみませんか。
家に炎のあるイメージといえば、
何といっても
暖炉ではないでしょうか。
日本では
まだまだ多いとはいえませんが、
欧米ではとても一般的なものです。
アメリカでは
ごく普通に分譲されている
住宅の中にも、
暖炉は設置されています。
家族が暖炉の前に集まって
団らんする風景は、
理想の家族そのものです。
この暖炉のことを
「hearth」と呼びます。
面白い綴りで、
最初と最後の「H」を
それぞれ取れば、
「earth」と「heart」になります。
人間の外側で考えれば
地球環境まで広がり、
内側では
心臓から心の中まで至ります。
しかも、
真ん中には「art」が
隠されています。
そして「hearth and home」
として使われると、
いわば「温かき、家族団らんの家」
といったニュアンスになります。
houseは、
家族が入る器のようなものです。
その器であるhouseに、
家族である人が住んではじめて
homeになります。
そして、その家族の前に
暖炉の炎が灯されると、
ようやく平和な家族の営みが
感じられるようになります。
暖炉は、
和気あいあいとした家族の幸せを
象徴しています。
だからこそ暖炉は家の中心として
大切にされています。
海外の建築家が日本の家を見て、
暖炉と同じ機能を持つのが、
床の間であるといいました。
それは家の中心としての
存在感です。
しかし「hearth and home」と
同じ意味を考えれば、
囲炉裏の方が適しています。
貴族の家ではなく、
民家で考えればなおさらです。
日本の囲炉裏は、
暖を取り明りを得るだけではなく、
家族が一緒に食事をして
絆を深める
家の中心でもありました。
暖炉がリビングへと
進化していったと考えれば、
囲炉裏はダイニングへと
進化したのです。
日本人の食卓に、
鍋の文化が根付いているのも、
もしかしたら
囲炉裏のなごりなのかもしれません。
そして、
たとえ卓上コンロでも、
首をかしげてのぞき込みながら、
炎を調整しているのは、
幸せで温かい家族の姿が
あればこそです。
炎のある暮らしには、
家族の幸せが見えているのです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。