家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

あなたの使い勝手はどっち?

家の機能性を変える暮らし方の差

間取りの良し悪しを決めるのは、

住む人の

使い勝手によって決まります。

しかし、

住む人の住まい方、

家の使い方もさまざまです。

よりよい暮らしを願って

設計を進めるためにも、

家の使い方の詳細をしっかり

お聞きしておかなければなりません。

使い勝手に大きく影響する

水周りについて意見をお聞かせください。

トイレの真実

固定概念で考えると

当たり前だと思っていることが、

じつは、

しっかり考えておかなければ

ならないこともあります。

国土交通省が5年ごとに行う

「住生活総合調査」を見ると、

大きく住環境が

改善されていることがわかります。

30年前には

不満を感じる人の方が多かったのに、

直近の令和5年調査では

不満は20%程度となり、

満足している人は

80%近くになりました。

持ち家のデータですが、

借家はやはり満足度は下がり、

不満が増えます。

もちろん、

新築だけの調査ではありませんが、

住宅の性能も向上し、

品質も上がっていることが伺われます。

この間に、

住宅のさまざまな設備も

進化を遂げました。

快適さは、

確実に向上しています。

それに伴い、

さらに社会の変化も合わせて、

じつは家の使い方が

大きく変わっている部位もあります。

その事例に、

トイレがあります。

男性の小用に関しては、

自宅では座って行う人が増え始め、

世代によっては

7割を超えています。

その多くは、

尿ハネによる汚れを嫌ってですが、

一緒に使う配偶者から指摘されて

従っている男性も少なくありません。

それは、

トイレを使う時に見ている風景に、

男女の差がなくなっている

ということもあります。

男性の目で見えた、

トイレの窓の明かりは

すでに見えなくなりつつあります。

そのトイレの窓は、

これまであって当然のものでした。

トイレは不浄な場所である以上、

換気をするためにも窓は必要です。

古くから戸建て住宅であれば、

窓があることは常識的で、

圧倒的な多数といえます。

また、新しく設計しても、

要望をしなくても

窓があるのが当たり前でもあります。

しかし、

じつは家の性能を考えると、

もしトイレに窓があっても

開けることはお勧めできない

時代になりました。

高断熱や高気密住宅では、

換気経路として空気の流れを管理して、

熱の無駄なロスを

防ぐように設計されています。

もちろんトイレの空気が、

室内側に流れてくることは

誰も求めないことで、

トイレはこうした換気経路の

最後の部屋になっていることが通例です。

つまり、

部屋の空気の一部はトイレを通って

排気されるということです。

このトイレの窓を開けると、

計画された換気経路が

崩れることになります。

これにより、

高気密住宅の快適性が

損なわれることになりかねません。

すきま風のある昔の建物なら

換気もよいのですが、

現代の高気密住宅では

窓の使い方も違います。

さらに今では、

脱臭換気機能の付いた便座も

開発されています。

換気そのものにセンサーが付き、

トイレの換気は任せる時代です。

トイレの窓が必要なら、

FIX窓でよいのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする

私の使命です。