家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

主寝室から主室へ

家族をつくる部屋

家の中で最も大切な部屋はどこかと聞かれますと、

きっと多くの人がリビングと答えるのではないでしょうか。

リビングは、家族が集まる家の

中心となるべき部屋です。

しかし同じ質問を欧米ですると

寝室と答える人が多いといいます。

寝室はなかなか自分流の住まいづくりを考えても、

テーマを見出しにくい空間です。

さて、主寝室はどのように作ればよいのでしょうか。

住まいづくりのテーマ

日本の家も

暮らし方も大きく変わりました。

最近のダイニングに対面式のキッチンが多いのも、

生活者の新しいイメージがあるからこそ

生まれているものです。

同じように子ども部屋も、

もともとは日本の家にはなかった空間でしたが、

戦後の高度成長の中で生まれてきました。

その後、子どもの成長に合わせて

間仕切りが変えられる部屋がテーマとなり、

昨今はダイニングで勉強する子どもが

テーマとなって個室化する子ども部屋への

傾向が迎えられています。

それに比べて、主寝室はあまり、

住まいづくりのテーマとして

とりあげられることは少なかったようです。

寝具としてベットを使うか布団を使うか

という選択もありますが、

どちらにしても夫婦二人の寝具が

十分におけるだけのスペースが確保されていれば、

後は好みを選べばよいことです。

空間としての寝室のテーマが

問われているわけではありません。

また寝室のウォークインクローゼットも、

実際の使用例が増えてくると、

意外と使いにくさも聞こえてくるようになりました。

たとえばコートなどの上着は、

主寝室のウォークインクローゼットに

あっても意外と不便です。

家の中を持ち歩かなければ、

出かける前にリビングと寝室の行き来が

忙しくなるのです。

それ以上に、

花粉症の時期には、帰ってきたときに

家の奥にまで花粉を持ち込むことになりかねません。

じつは上着などの収納は、

玄関近くにウォークインクローゼットを

作るほうが合理的なのです。

つまり、

クローゼットは寝室だけのテーマではなく、

家全体で考えるべきテーマなのです。

しかし、

欧米では主寝室の存在はとても重要視され、

家の中で最も大切な部屋として考えられています。

家をつくることは、

家族をつくることでもあります。

あらためて主寝室のあり方を、

考えておきたいところです。

そのキーワードは「主室」です。

本日はこれまでです

おうちのはなしからでした。

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。