家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

住宅脱炭素の肝

住宅の脱炭素を進めるには、

使用する建材の見直しが

欠かせません。

特に、鉄とコンクリートは

住宅の基礎部分に

多く使われる素材であり、

その生産過程で大量の

CO2を排出します。

鉄はその生産過程で、

1㎏あたり約2.2㎏の

CO2を排出します。

住宅の基礎に鉄筋は不可欠ですが、

その使用量を減らすことが重要です。

たとえば、

設計段階で構造を

シンプルにすることで

生コンの量を減らすことができます。

また鉄筋の配置を

最適化することで、

強度を上げながら使用量を

減らすことができます。

同様に、コンクリートも

製造時に大量のCO2を排出します。

1立方メートルの

コンクリートを生産するには

約270㎏のCO2が排出され、

住宅では主に基礎に使われています。

鉄と同じように、

極力コンクリートを使わないように

シンプルな基礎を目指します。

大きな体積となるスラブ基礎を避けて、

布基礎を採用したり、

目的に合わせた厚さを

最適化することで

無駄に多くのコンクリートを

使うことを避けます。

これらの工夫を組み合わせることで、

2~3トンのCO2を

削減することも可能となり、

脱炭素化に大きく貢献できるのです。

一方、

住宅には欠かせない木材は、

樹木の成長段階で

CO2を吸収・固定化したものであり、

それを長く使うことは、

鉄やコンクリートに比べて

はるかに脱炭素に貢献する素材です。

燃料や紙などの

短期間で消費するのに比べても、

価値の高い使い方といえます。

住宅には、

木材を積極的に使用し、

逆に鉄やコンクリートの使用量を

減らすことが、

住宅のエネルギー効率を

高めることと同等以上に

脱炭素に貢献することなのです。

住宅建設における

こうした取り組みが、

今後の持続可能な社会づくりにおいて

重要な役割を果たすことは

間違いありません。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。