家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

住まい文化の栞

門と日本人

日本で最も大きな門は、

東大寺の南大門です。

この門は単なる入り口ではなく、

寺社における重要な存在です。

金剛力士像の間を通ることで、

訪れる人は世俗を離れ、

心を静める準備が整います。

一方、

日光東照宮の陽明門は、

その美しさで知られています。

この門は本殿以上に手間がかけられ、

豪華な装飾や細かな彫刻が

施されています。

訪れる人々を魅了するこの門の存在は、

日本の美意識や格式を

象徴しています。

城郭では、

門が敵の侵入を防ぐ

重要な役割を果たしました。

武家社会では、

門の形状や数が家の格式を示すもので、

自由に門をつくることは

許されていませんでした。

やがて、

豪農の家でも格式を反映した門が

つくられるようになり、

功績を認められた結果として、

門は家のスタイルを

象徴するものとなりました。

このように、

門は住人の社会的地位を示す

重要なシンボルでもあります。

想像してみてください。

豪邸を思い描きながら

歩いている自分。

和風や洋風の家、

プール付きの最新住宅など、

さまざまなイメージが浮かびますが、

広いリビングや高い天井よりも、

門から玄関までのアプローチが、

豪邸のイメージを形成する要素に

なっていませんか。

ところが、

現代の住宅では「門らしい門」を

見かけなくなりました。

門がない家が増え、

これが大衆の証ともいわれます。

たとえ簡素であっても、

門をつくって家を構えれば、

「迎える」という気持ちが宿り、

訪れる人に温かさを

伝えることができるでしょう。

私たちの住まいに、

ぜひ門を取り入れてみることを

お勧めします。

門があることで、

家の印象が引き立ち、

訪れる人とのつながりを

感じることができるでしょう。

こうした小さな工夫が、

日々の暮らしに豊かさを

もたらしてくれるのではないでしょうか。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。