家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

住まい文化の栞

プロパティー・ラダー

コンピューター用語で日ごろ使っている

「プロパティー」という言葉は、

特性や属性、性質を意味しますが、

イギリスで使われる

「プロパティー・ラダー」という用語は

少し意味が異なります。

ここでの「プロパティー」は

資産や物件、所有物を指し、

ラダー(はしご)と組み合わせて、

住宅取得の家庭を示す言葉として

用いれらています。

日本の

「住宅すごろく」に近い概念ですが

いくつかの重要な違いがあります。

日本の住宅すごろくが最終的に

持ち家をゴールとしているのに対し、

もっと

柔軟で長期的な視点を持っています。

プロパティー・ラダーの

最終段階では、

高齢者が持ち家を売却して、

夫婦二人で暮らすための

小さな家に住み替えることを

推奨しています。

このプロセスは、

所有する住宅資産を現金化して、

老後資金を確保することを

含んでいるのです。

この点で、

プロパティー・ラダーは

単なる住宅取得ゲームではなく、

社会保障的なニュアンスを

含んでいます。

「住宅すごろく」は

持ち家が最終目標ですが、

プロパティー・ラダーは、

高齢者が安心して暮らせるように

資産を最適化する手段として

機能しています。

フランスは

全く違う住宅の制度があります。

それが「ビアジェ」という

不動産取引の制度です。

ビアジェは、

高齢者が持ち家を売却しても

済み続けることができ、

売却代金を年金のように

受け取る仕組みです。

これも、

老後の社会保障費の制度のように

見えます。

どうやら、

日本の「住宅すごろく」も

再考の余地があり、

持ち家を

ゴールとするのではなく、

老後の生活を見据えた

新しい「すごろく」に

書き換えることが必要です。

住宅は

単なる居住空間としてだけではなく、

大切な社会保障費の

糧となるべきです。

住宅取得の過程を、

より柔軟で長期的な視点で

見直すことによって、

将来的な安心を

確保することができるのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。